今日の配信は大手町落語会

今日の配信は4月13日に開催された第八十四回大手町落語会です。

演目は以下の通り。

開口一番は柳亭市助の「十徳」。

初めて聞く噺でした。「十徳」とは町医者や茶人が羽織った紋の入らないシンプルな羽織のような着物のことだそうです。噺の中でいきなり出てくるので少し戸惑いました。入門して二年らしいので硬さが抜けていない感じです。

二番手は柳家小もんの「粗忽の釘」。

何度も聴いている噺なので脚色が面白いかどうかにかかっています。時間を気にしてサゲを急いだ感じでした。

三番手は立川談春の一番弟子である立川小春志の「三方一両損」。元気な男の子に見えますがれっきとした女性噺家です。

初めて聴きましたが、滑舌の良さに驚きました。客席から拍手が起こるほどでした。流石、談春の弟子という感じです。

四番手は柳家権太楼師匠の「火焔太鼓」。

権太楼師匠ならではの演出満載の「火焔太鼓」でした。

仲入りを挟んでの五番手は古今亭菊之丞の「愛宕山」。

旦那が幇間の一八を伴って京に上るところから始まります。上方落語と江戸落語を融合したような面白い演出でした。関西弁もなかなかのものです。

六番手は柳家さん喬の「たちきり」。

マクラで線香一本が燃え尽きるまでの時間が芸者のお座敷の時間だったことを紹介してから噺が始まります。道楽が過ぎた若旦那が百日の蔵住まいをしている間に馴染みの芸妓が亡くなってしまいます。さん喬師匠の人情噺は一級品ですね。