落語一之輔春秋三夜2024年春【第二夜】

今日の配信は4月20日(土)によみうり大手町ホールで開催された「落語一之輔春秋三夜2024年春」第ニ夜です。

開演前の舞台には月夜の映像が投影されています。

当日の演目は以下の通り。

パンフレットでは開口一番は一之輔の二番弟子の与いちとなっていましたが、幕が開くと一之輔の弟弟子である朝枝が高座に上がってきました。この落語会の前に与いちと朝枝が二人会を開催していて、二人会が終わると与いちの喉の調子が悪くなって急遽、代役を頼まれたのだとか。

演目は「転失気」です。何度も聴いている噺なのですが、しっかりした噺ぶりで安心して聴くことができました。

二席目は一之輔の「館林」です。出囃子はNHKの朝ドラ「ブギウギ」から「ラッパと娘」。マクラでは「鶴瓶の家族に乾杯」に出た時の裏話などが聞けました。「館林」は初めて聴く噺でしたが、噺の内容は地名とは何の関係もないものでした。

三席目は一之輔の「馬の田楽」。初めて聴く噺でネタ下ろしだと思います。子供のいたずらで逃げ出した馬を探す噺です。

仲入りを挟んで四席目は一之輔の「甲府ぃ」。

甲府から江戸に出てきた伝吉が豆腐屋の親方に見込まれて豆腐屋の娘お花と一緒になって店を継ぐ。三年が経って甲府への里帰りと願をかけた身延山へのお礼参りに出ようとして近所のおかみさん連中にどこに行くか尋ねられ、売り声の「豆腐ぃ~、胡麻入りぃ~、がんもどき~」に掛けて「甲府ぃ~、お参りぃ~、願ほどき~」と答える。

相変わらずキレの良い噺っぷりでした。次回は第三夜です。