大石林山

ホテルを9:30にチェックアウトして大石林山に向かいます。30分ほどで大石林山の入口である「沖縄の石文化博物館」へ到着。

ガイドツアーは11時スタートなので1時間ほど博物館を見学しました。ホームページにはPDF版のパンフレットが掲載されています。パンフレットには大石林山の成り立ちも簡潔に説明されています。

入口にはサトウキビを搾る「サーター車」が展示されています。サーターはサーターアンダギーのサーターと同じ砂糖という意味だそうです。因みに「サーターアンダギー」はサーター(砂糖)+アンダ(油)+アギ(揚げ)を組み合わせた呼び名で、語尾を伸ばすと揚げた物という意味になるそう。

シャコ貝の化石。

大石林山を構成している石も展示されています。沖縄県の地質図が掲載されていました。地質が色分けされており、沖縄の地質の多様性に驚かされます。本島南部や宮古島は琉球石灰岩で構成されていること、本当北部や石垣島や西表島は様々な地質が複雑に絡み合っていることが判ります。

この図の電子版が欲しいところですが、パンフレットには市町村別の地質(岩石)の一覧が掲載されています。石垣島の多様性が表の上からも確認できます。

実際の岩石を地図の上に配置した展示もありました。大石林山が良く判ります。

一度は行きたいと思っている伊江島のタッチューを構成しているチャートも展示されていました。


今回のツアーは「スピリチュアル」と題されているので御獄など沖縄の精神世界と関係しているのだろうと想像していました。

個人的には地質の話が聞きたかったのですが、ガイドツアーはこれしか選べませんでした。参加者は我々を含めて三組六名でした。

石の文化博物館からバスに乗って集合場所である精気小屋まで移動。

世界最北端の熱帯カルスト地形 2億5千万年前(古生代)の石灰岩が長い歳月をかけて雨水などにより侵食されてできた地形です。ドリーネ(すり鉢状のくぼ地)の鍋池、タワーカルスト(急速な溶食や侵食でできたタワー状の石灰岩台地)の悟空岩、ピナクル(石灰岩が溶食し、鋭く尖った岩塔)の鳥帽子岩など熱帯カルスト地形のさまざまな特徴が大石林山で見られます。

 

精気小屋のすぐそばにある観音様に見立てた石からスタート。今回参加したスピリチュアルガイドツアーは大石林山を切り開いた方らしく、通常のコースを外れて立ち入り禁止区域に入っていきます。

カルスト地形と言っても秋吉台のような柔らかな風景とは全く異なります。

美ら海展望台から北を見たところ。辺戸岬が、その先にかすかに与論島が見えます。

南側には大石林山の切り立った壁面が聳えています。

大石林山の最高部に到着。南には素晴らしい風景が広がっています。

最後に記念写真を。

精気小屋で解散後、石の文化博物館まで戻るバスを途中下車し、御願ガジュマルを見に行きました。

ガジュマルは「歩く木」と呼ばれていますが、このガジュマルはどちらに歩こうとしているのでしょうか。

次回はゆっくり地形を確認しながら歩いてみたいと思いました。