今日の配信は11月29日(金)に開催された「落語一之輔春秋三夜」の第二夜です。
第二夜の演目は以下の通り。
【開口一番】
開口一番は春風亭与いちの「胴斬り」。
侍の試し切りに遭って胴(上半身)と足(下半身)に分かれてしまった男の話。面白い演出だったと思います。
【第一席】
一之輔の一席目は「新聞記事」。
ご隠居から新聞記事になっていたという天麩羅屋の竹さんが泥棒に殺されたという話でからかわれた男が、あろうことか天麩羅屋の竹さんの前で話してしまう。アドリブ一杯の噺になっていて一之輔ならではの演出になっていました。
【第二席】
二席目は「木乃伊取り」。二日目のネタ下ろしです。
吉原の角海老に居続けて家に帰らない若旦那を番頭、頭が迎えにいくが誰も連れ帰ることができない。三人目に堅物の飯炊きの清造を迎えにやるがこれもまた木乃伊取りが木乃伊になってしまう。出囃子が「帰ってこいよ」になっているのも洒落が効いていて面白い演出でした。ネタ下ろしとは思えないほどの噺ぶりで楽しめる一席でした。
【三席目】
三席目は「帯久」。
泉屋に借りた百両を返した帯久だったが、泉屋の旦那が外出した後で座敷に残された百両を懐に入れて帰ってしまう。その後、泉屋は店が左前になってしまい番頭だった武平の世話になっている。泉屋は武平に借りを返そうと帯久に金を借りにいくが追い出されてしまう。最後は大岡越前守の名裁きで終わる。聴きごたえのある噺でした。
配信の最後に一之輔のインタビューが収録されていました。