沖縄にて#1:ボクネン美術館訪問

今回の沖縄旅行の一泊目は北谷だったので一年ぶりにボクネン美術館にお邪魔することにしました。沖縄を離れる直前に作品を購入した際にいただいた招待状があったのと送られてきた企画展のハガキに6月で美術館が閉館すると書かれていたので状況をお聞きしたいと思っていました。美術館に入ろうと戴いていたチケットをスタッフの方に渡すと、どこでこのチケットを手に入れたのかと聞かれました。チケットには「招待券」のゴム印が押されていたからでしょう。

美術館に入ると真っ先にご挨拶のメッセージが掲げられていました。

メッセージに続いて展示されていたのは「世果報(ゆがふ)」と題された祈る女性の版画です。世果報(ゆがふ)とは幸せや豊かさを意味する沖縄の言葉だそう。様々な災害や戦争が続く今、必要な祈りなのかもしれません。

近くには「また会う日」と題された版画が展示されています。閉館にあたってのメッセージも込められているように感じます。

何点か先に「真視」と題された印象的な作品が展示されていました。

真実を見透すという意味なのでしょうか、こちらを凝視している女性の目が印象的な作品です。

こちらは桜の花びらが散っているところでしょうか。「陽に詩う(ひにうたう)」と題された作品が展示されていました。この作品は今回の企画展のポスターにも使われています。

こちらは「泰然自若」と題された富士山をモチーフにした作品です。とても大きなもので圧倒されます。

祈りをテーマにした作品もいくつかあり、「受陽(じゅよう)」と題されたこの作品もその一つです。海から上る朝日に向かって祈るノロが描かれています。久高島を思い出すような作品です。

こちらは「星ぬ神謡(ふしぬにーさー)」。星に祈りを捧げるノロなのでしょうか。

赤瓦の家を描いた作品も多く展示されています。

こちらは「うすく家(うすくやー)」と題された作品です。「うすく」とはガジュマルの一種であるアコウの木のことだそう。この絵はボクネン美術館の建物そのもののようです。

最後に展望台から美術館の屋根を眺めてみました。

他では見られない本当に個性的な建物です。

最後にギャラリーのスタッフの方にこの建物がどうなるのかお聞きしたところ、閉館後に取り壊されてホテルが建って美術館はその一階に入るそうです。閉館後は沖縄市に移転し、ホテルが竣工したら戻ってくるとのこと。最後に美術館の写真を撮りました。

一枚目は美術館の裏側。

こちらはAKARAギャラリーの入り口です。

こちらは美術館の表です。この建物が無くなるのはとても残念です。最後は壁に掲げられているボクネン美術館のロゴ。