今日の配信は第八十三回大手町落語会。
出演者は常連の柳家権太楼、柳家さん喬の他、古今亭菊之丞と関西落語の桂雀々、講談の田辺いちかです。演目は以下の通り。
開口一番は春風亭いっ休の「無学者」。何でも知っていると豪語する先生とトンチンカンなやりとりをする滑稽噺。若手らしい勢いのある話ぶりでした。
二番手は田辺いちかの講談「山内一豊と千代」です。女性の講談師は初めてでしたが、それなりに面白く聴くことができました。
三番手は上方落語の桂雀々の「代書」です。大手町落語会初の上方落語だとか。力の入った口座で、お客さまも楽しんでいたようです。
四番手は権太楼師匠です。マクラが昨年10月のさん喬師匠との二人会を休んだことから始まったので予定していた「鰍沢」を演るのかと思わせられましたが、実際は「死神」に。
仲入り後の五番手は古今亭菊之丞の「たいこ腹」。若旦那が太鼓持ちに始めたばかりの針を打とうとする噺。熟れた噺ぶりで、安心して聴くことができました。
トリはさん喬師匠の「文七元結」です。残り時間20分で大ネタをかけることに。
ところどころ端折りながらも最後まで語り切るのはさすがです。柔らかな「文七元結」でした。