久米島ツアー(二日目)

久米島の二日目は生憎の雨模様でした。朝食をいただいて出発します。


【はての浜】

予約していた「はての浜」ツアーに参加するために車で10分ほどの泊フィッシャリーナに向かいました。ツアー参加費を支払って雨具を借りて集合時間まで待機しました。予約したツアーはグラスボートに乗って「はての浜」に向かうもので、途中で珊瑚礁などを見ることができるものでした。

手前のグラスボートが我々が乗るグラスボートのようです。この日の参加者は我々夫婦と大学生と思われる男女6人組でした。

10時に泊フィッシャリーナを出港してところどころで珊瑚礁などを見ながら「はての浜」に向かいます。

この辺りは枝サンゴが多いとのこと。波もあって結構揺られます。

「はての浜」は本当にサンゴや貝の欠片が海流の流れによって集まってできた砂浜になっています。

下船してみると浜に乗り上げるようにグラスボートが接岸されていました。

雨で煙っていますが、晴れていれば素晴らしい景観なのだろうと思います。

楽しそうな大学生達。向こうに見えるのは奥武島や久米島です。寒くなってきたので予定の時間より早く戻ることになりました。

はての浜を後に久米島の泊フィッシャリーナに向かいます。往復の時間を含めて一時間ほどのツアーでした。雨と潮でかなり濡れたので車の中で着替えを済ませて次の目的地に向かいます。


【畳石】

今回のツアーの目的の一つだった奥武島の畳石に向かいます。泊フィッシャリーナから5分ほど走ります。久米島と奥武島を結ぶ橋を通って奥武島に渡ります。橋を渡って少し走ったところに畳岩がありました。

畳岩は溶岩が冷えて固まる時に縮んでできた割れ目(節理)ですので、久米島が火山島だった証しでもあります。

雨風が強くなってきたので浜に下りるのは諦めましたが、溶岩が固まった節理の横に白い砂浜が広がっているのは沖縄ならではの光景なのでしょう


【久米島博物館】

次は「鳥の口」に向かう予定でしたが雨風が止まないので遊歩道を歩かないといけない「鳥の口」行きは中止にしました。代わりに車で15分程の「久米島博物館」へ向かいました。

博物館に着くとシャッターが閉まっています。よく見ると月曜日は休館日とのこと。

見るからに立派な建物で収容物も面白いものがあるだろうと思いますが、休館ですのでどうしようもありません。帰ろうと中庭を見ると「フール」(豚舎)がありました。

戦前まで実際に使われていたものとのこと。

文化財を残すために移築したというのも凄いことです。

帰ろうとした時に「伊敷索(チナハ)城跡」と書かれた看板を見つけました。

階段を上ってみるとかなり崩れているものの、城壁跡らしき石積みがありました。

石垣は低く、かなり痛んでいますが、結構な広さだったと思われます。

中には御獄のような石組みもありました。

博物館には入れませんでしたが、面白いものを見ることができました。


【バタフライロック】

次に車で10分足らずのところにある「バタフライロック」と呼ばれる二重ノッチを見に行きます。海の中にあるので大体の住所をナビに入力して向かいました。細い路地を入っていって海岸ぶちの道路まで来ましたが車が停められないので、一度下りて様子を見に行くことにしました。防波堤から浜に下りて見ると少し先に「バタフライロック」がありました。

石灰岩が二段階で波に浸食されて波打つような形にえぐられています。蝶々に例えるのは苦しいと思います。駐車できないので早々に次のポイントに向かいます。


【シンリ浜】

「バタフライロック」から車で10分足らずのところにある「シンリ浜」に向かいました。ここは久米島空港に隣接している浜で、北西から南東に延びる琉球石灰岩の帯によって内海のようになっているところです。

画面上部に細長く伸びているのが琉球石灰岩の壁、その先には海が広がっており、手前は内海のようになっていていくつもの琉球石灰岩の塊が転がっています。中には藻が生えているような石もあります。

とても不思議な光景です。帰ってから調べてみると久米島の西海岸を囲むように石灰岩層が形成されていることが判りました。。

具志川城趾が石灰岩の上に作られていること、この浜の沖に石灰岩の壁ができていることもこの図で理解できました。


【ゆくい処 笑島(わしま)】

レンタカーの返却時間が迫ってきたので、昼食をとってガソリンを補給してから返却に向かうことにしました。近くで店を探しましたが見つからず、ガソリンスタンド近くにある店で昼食を採ることにしました。

驚いたことに「はての浜」で一緒になった大学生一行が食事を終えようとしているところでした。私は「三枚肉そば(中)」家内はこの店オリジナルの「ヘルシーセット」を注文。

出汁は鰹と豚の合わせ出汁なのでしょうか。麺はモチモチしていて絶妙な茹で加減で、出汁と良く絡んでとても美味しくいただきました。三枚肉は肉厚でしっかりした味付けでした。ご馳走さまでした。


指定されていたガソリンスタンド(久米島には2箇所しかありません)でガソリンを補充。空港近くのレンタカー事務所に向かいます。車を引き渡してから空港まで送っていただきました。

空港でも件の大学生達と一緒でした。


今回の久米島ツアーで立ち寄った場所をプロットしてみました。一日目が上半周、二日目が下半周という感じです。久米島の多様性が良く判る旅になりました。

最後に「はての浜」で拾ってきたサンゴの欠片を。