カベールの馬〜1966年久高・イザイホー〜+南島残照 女たちの針突

桜坂劇場で上映されている「カベールの馬〜1966年久高・イザイホー〜+南島残照 女たちの針突」を観にいきました。

『カベールの馬〜1966年久高・イザイホー〜』(1966年)
イザイホーは、琉球王朝の聖地・久高島で十二年に一度午年に行われる神事。島で生まれ育った30歳から41歳までの女性が、島の祭祀集団に参加する神女としての資格を得るために行う。新しいセジ(霊力)を受け、男兄弟を守護するオナリ(姉妹)神、家・村の繁栄と安全を願う神女として新たに生まれ変わる成巫式である。1966年のイザイホーを題材に、島の始祖神話、オナリ神信仰、御嶽、風葬など神の島の精神文化を、北林谷栄演じる老女が語る幻想紀行。1978年を最後に途絶えたイザイホーの貴重な記録。小杉武久が音楽を手がける。のちに映像民俗学の草分けとなる北村皆雄監督の最初期作である。


『南島残照 女たちの針突(ハジチ)〜沖縄・宮古諸島のイレズミ〜』(1984年)
沖縄・宮古のおばあたちの手に刻まれたイレズミ〈ハジチ〉。かつて南は与那国島、北は奄美大島・喜界島まで南島女性の象徴として見られたが、明治時代の「文身禁止令」以降、次第に廃れていった。1984年、沖縄本島と宮古諸島にハジチを伝える女性を訪ね歩き、88歳から99歳までの女性22人に自らのハジチについて語ってもらった。激動の世を生きた女たちの人生が、深く刻まれたシワとともに、饒舌な島言葉で語られる。南島のイレズミ文化の消滅直前の貴重な記録である。

8月に沖縄県立博物館・美術館で開催された海洋文化講座でハジチについて少しだけ勉強していましたが、この映画では実際にハジチを入れたお年寄りにハジチを入れた理由などを聞いていてとても臨場感があるドキュメンタリーでした。

今月は『イザイホー』という映画も観にいく予定です。