今日の配信は半年ぶりの「三三・一之輔 二人会」

今日の配信は11月28日(金)に日経ホールで開催された第40回大手町二人会「三三・一之輔 二人会」です。

演目は以下の通り。

【開口一番】

開口一番は柳家子はぜの「蔵前駕籠」。

政情不安な江戸末期、吉原に向かう蔵前通りには夜な夜な吉原へ向かう客を狙った追い剥ぎが出没することで有名になっていた。ある日の夕刻、駕籠屋に一人の男がやってきて吉原へ駕籠を出して欲しいと頼む。追い剥ぎが出るから夜は駕籠を出さないことになっていると聞かされ、酒手を弾むからと駕籠に乗り込むが…

なかなかの噺ぶりでした。来年3月に真打ちに昇進するそうです。

【一席目】

一席目は三三の「法事の茶」。

男が隠居を訪ねた所、珍しい茶が手に入ったというので見せてもらうことになった。インド土産でそのお茶は飲むものではなく見るお茶だという。隠居は手順を教えながらお茶を入れると茶碗の中に不思議なものが現れてきて…

さすがに三三の語り口は切れが良く、楽しく聴くことができました。

【二席目】

二席目は一之輔の「ねずみ」。

ある旅人が宿引きの子供に誘われて「ねずみや」という宿に泊まる。そこはとても貧乏で布団も飯もろくになくて腰の立たない主と子供の二人だけでやっているという貧しい宿だった。旅人はこの宿のために何かしようとネズミの彫り物を作る…

 

【三席目】

仲入りを挟んで三席目は一之輔の「ふぐ鍋」。出囃子は「シェリーに口づけ」。

出入りの幇間の一八が訪ねて来る。ちょうどフグ鍋の準備が整ったところで一八に食べさせようとする。ふたりともフグを食べた経験がなく中毒が怖いのでお互いにゆずり合うばかりで一向に箸をつけようとしない。お余りを貰いにおこもさんがきたので、このフグをそいつに食べさせて試してみようということになる…

最後に雑炊を作って食べるシーンがとても美味しそうでした。

【四席目】

四席目は三三の「高田の馬場」。

浅草観音裏でガマの油売りをしていた若い姉弟の前に60はとうに過ぎたと見える浪人が現れる。岩淵傅内と名乗る浪人はこの姉弟の仇討ちの相手だった。血気はやる姉弟をなだめ仇討ちは日を改めて高田馬場でと…

ガマの油売りの口上は三三の切れの良さが活きています。