今日の配信は大手町落語会

今日の配信は「第九十二回 大手町落語会 スペシャル二人会」です。

大手町落語会を代表するお二人の二人会ですから面白くないわけがないですね。

【トーク】

まずは東京かわら版編集長の佐藤さんの司会で権太楼、さん喬両師匠のトークで始まります。時間配分が気になって仕方のないさん喬師匠と佐藤さんを無視して、いつものように権太楼師匠のペースで話が続いていきます。

【開口一番】

開口一番はさん喬師匠の弟子の柳家小きちの「道具や」です。

前座らしく若々しい噺ぶりですが、オチが今ひとつでした。11月1日に二つ目に昇進して「小次郎」を名乗るそう。

【一席目】

一席目はさん喬師匠の「締め込み」。

初めて聴く噺でした。泥棒が入った家で着物を風呂敷に包んで逃げようとしたところに旦那が帰ってくて逃げられなくなり、風呂敷をそのままにして台所の床下に隠れる。旦那は風呂敷包みを女房が浮気相手と逃げようとして作った荷物と勘違いして女房と喧嘩になる。喧嘩の最中に湯がたぎった鉄瓶が転がって台所に隠れている泥棒に掛かって飛び出してしまい、喧嘩の仲裁をする羽目になるが…

【二席目】

二席目は権太楼師匠の「二番煎じ」。

夜回りを二つの組に分けて、一つの組が夜回りに廻っている間に二つ目の組は番小屋で休憩することにする。夜回りから番小屋に帰ってきた一の組は持ち寄った酒と猪鍋で宴会が始めてしまう。そこに入ってきた役人は咎めようともしないで… さすがの権太楼、病気明けとは思えないような見事な噺ぶりでした。

【三席目】

仲入後の三席目は権太楼師匠の「猫と金魚」。

旦那が隣の猫に金魚が喰われないように高いところに置けと番頭に命じるが…

【四席目】

トリはさん喬師匠の「中村仲蔵」。

歌舞伎の大部屋(稲荷下)から精進して名代に出世した中村仲蔵に弁当幕と言われた忠臣蔵五段目の端役である定九郎の役が命じられる。仲蔵は工夫を凝らした演出で一世一代の定九郎を演じきる。「さん喬」を名乗ることになった経緯がマクラでした。芝居の所作といい台詞廻しといい、さん喬師匠の真骨頂を聴くことができました。


今日の題目は以下のとおり。

当日配布されたパンフレット。