落語一之輔春秋三夜【第三夜】

今日の配信は11月30日(土)に開催された「落語一之輔春秋三夜」の第三夜です。

第三夜の演目は以下の通り。

【開口一番】

開口一番は春風亭㐂いちの「ふぐ鍋」。

太鼓持ちの一八が旦那に鍋をご馳走になるが、ふぐ鍋だと聞いて食べ渋っていたところに物乞いに来た乞食に食べさせようとする。俳優としても活躍していたこともあって仕草にも芝居の雰囲気が感じられます。良い出来だったと思います。

【第一席】

一之輔の一席目は「子ほめ」。

マクラで笑点メンバーが甲府での公開録画を終えて電車で帰る時の話題で盛り上がりました。子ほめは一之輔が一朝に入門した時に最初に習った噺だそう。最後は寝ている爺さんを起こして歳を聞くところでサゲに。

【第二席】

二席目は「万両婿」。この日のネタ下ろしです。

「万両婿」は「小間物屋政談」の別名。小間物屋の小四郎が小間物を仕入れに行くたびに大店の小間物屋の主人を助けて次々に身代を大きくしていくという噺に仕立てています。今まで聴いた「小間物屋政談」は小四郎が若狭屋の主人に収まるところで終わるのですが、一之輔の噺は同じようなことが何度も繰り返されて「万両婿」と呼ばれるようになったというオチになっています。

【第三席】

仲入を挟んだ三席目は「文七元結」。

一之輔の文七元結は初めて聴きましたが、細かな部分まで演出されていて楽しめました。一時間近くの熱演でした。

最後に締めくくりの挨拶があり、三本締めで終わりました。