ブラタイラ#3「久高島聖地巡礼ツアー」(糸数城趾編)

腹ごしらえもできたので本日のツアーのもう一つの目玉である糸数城趾に向かいました。前回お邪魔したミントングスクから玉城と続くグスクロードを北上します。

糸数城趾は狭い坂道を上がっていくのですが、上がり口にもどこにも案内板が見当たりません。ナビを頼りに行くしかないようです。かなり痛んだ坂道をゆっくり登っていくと石垣が見えてきます。

空地に車を停めて少し歩いたところに石碑がありました。

結構な規模の石垣です。T専務のお話では「三山分立時代」の初期14世紀前年に築かれたとのこと。内地では鎌倉から室町時代に相当します。その頃の内地の城は平城で石垣は持っていません。そう考えると琉球の築城技術の先進性には感心させられます。

説明板もあるのですがなかり痛んでいて読みにくくなってしまっています。

近づいていくと琉球石灰岩の台地に石灰岩を積み上げて作っていることが判ります。

石垣のほとんどは自然石を積み上げた「野面(のづら)積み」ですが、一部には四角く加工した石を積み上げた「打込み接ぎ(うちこみはぎ)」も見られます。

ここは壁面が綺麗に処理されているので城の入口だったのかもしれません。ここを通り抜けると外からみた城壁が見えます。

自然石と組み合わせた石垣もありました。

素晴らしく壮大な石垣だと思います。

早くも寒緋桜がほころび初めています。

自然石と一体化させることができるのは野面積みならではなのかもしれません。

石垣上部からの眺めは素晴らしく、奥武島も見えています。

野面積みがどのように積まれているかも良く判ります。

城壁のほとんどが自然石と一体化している部分もありました。

測量中のようですので、これから整備されていくのだろうと思います。一日も早く整備が終わり、多くの方に見ていただけるようになれば良いと思います。


ブラタイラ#3「久高島聖地巡礼ツアー」(反省会編)』に続きます。